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慣れなのか馬鹿なのか

 天気のせいかあまりに頭と首がいたくて、湿布を貼る夢を見た。
 額と目の下と首と耳の後ろに貼るんだー。貼るんだー。
 夢なのに少しひんやり感じたのは単純に室温だろう。湿布貼らんでももう冷えてるやん。
 頭痛で目が覚めて薬飲むとかならともかく、夢の中で解決しようとは、どれだけ起きたくないのであろうか。
 ていうかどれだけ貼りたいんだろうか湿布。
 自覚はあるが(湿布をとっても貼りたいという)きりがないので絶っているのだが、やはりたまには貼ってやるべきか。
 顔はひえぴたか。そういえば中学のときの先輩(男)はこめかみに小さく切った湿布貼ってたな。
 関係ないが頭痛で寝てたら寝すぎて頭痛とかままあるが、どうしたらいいんだろうか。

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2012.02.29 | Comments(0) | Trackback(-) | 日記もどき

コリト・ホタリ・オペレタ

ひかり町ガイドブックより:

【ものがたり】
『コリト・ホタリ・オペレタ』
 以前、ホタリの木の輝きをコントロールし、通信に使おうと試みたコリトがいたが、ホタリはさっぱりいうことをきかないので、試みは失敗に終わった。仕方なく気分だけでも味わうべく歌いながらタクトを振ったら、今度はホタリのひかりはそれは素晴らしいシンクロを見せたらしい。
 ためしに歌ってみてよと頼むが、コリトは照れくさいのか、ぐにぐに体をくねらせて、ふざけたような声をあげるだけだ。と、井戸のホタルがコリトの奇声にあわせてイルミネーションみたいに点滅した。

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【ものがたり】
月の井戸
オギ

【ものがたり】
『ニポ・コリトの歴史』
オギ(ひかり町ガイドブック掲載)

【ものがたり】
あるコリトの冒険
オギ

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2012.02.28 | Comments(0) | Trackback(-) | ひかり町スピンオフ

ホタルの楽園

ひかり町ガイドブックより:

【ものがたり】
『ホタルの楽園』
 護岸工事でホタルの木を失った最初のホタルたちは、甘い水を求めて、一匹、また一匹と月の井戸へと飛んでいった。
 水のかおり、仄かに発する光に誘われ、ホタルたちは次々と金網の隙間をすり抜けて、井戸の深いところへ潜っていった。井戸の内側の壁の僅かな凹凸にしがみつき、隙間なく光で埋め尽くしていく。
 そしてホタルは語りあった。かつて木を彩った、彼ら独自のやり方で、呼吸のように、波のように。
 いつもはぼんやりと青白く輝く大きな灯籠は、その夜だけは、まばゆく明滅する黄緑色の光に満たされた。
 六月の夜の、ほんの数日だけ行われる蛍の饗宴。それを見ることができるのは、失われつつある自然を惜しみ、ホタルのかおりを追って湿った夜を歩く、ほんの一握りの人だけだ。
 ホタルのゆりかごたる小川は、二筋の神水の流れをくんでいて、塞がれても今なお清い。暗渠をじっと覗きこめば、ホタルの幼虫の発する光を見つけることができるが、これもまた、語られることのない話だ。

 
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【ガイド】
ホタルの木跡
タカスギシンタロさん(ひかり町ガイドブック掲載)

【ものがたり】
月の井戸
オギ

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2012.02.28 | Comments(0) | Trackback(-) | ひかり町スピンオフ

月の井戸

ひかり町ガイドブックより:

【夜景】
『井戸灯籠』
 ひかり町で一番古い井戸。月見灯籠を模したちいさな建物の中にある。水はわずかに光を含んでいる。夜になるといっそう明るく輝き、鏡張りの灯籠内部は青白い光に満たされる。月見の井戸とも呼ばれる。
 現在は封鎖され、水を汲むことはできないが、夜に訪れれば、神秘的な光を目にすることができる。

【ものがたり】
『月の井戸』
 ホタルの木からすこし山の手、住宅街の細い道を抜けていくと、家々の間に隠れるように、小さな建物がある。吊り灯籠をそのまま大きくしたような建物には戸口がなく、代わりに四方の壁がうさぎの形にくりぬかれている。
 壁と天井は鏡張り、床は白い土がむき出しのままで、真ん中に、今はもう使われていない井戸がある。
 落下事故などが起きないように、13枚にもわたる特殊金属の金網が30センチおきに張られているが、その幾重にも重なった網目の隙間からは、いまも水面の揺らめきを確認することができる。
 井戸は深い。どこまでも深い。この井戸に落ちたものは二度と浮かばないとも、忘れた頃に無尽が池にひょっこり浮かぶとも言われる。
 昼には暗い水の底にスパンコールを散りばめたような無数の煌めきが蠢き、夜には、水全体が真昼の海のような美しい碧に輝き、井戸を覆う小屋の中をまあるく照らす。地球の裏側まで突き抜けているのではと言う人もいる。
 20年ほど前にある学者が、深さを測ろうと試みたが、井戸の水にはなぜか水圧もなければ浮力もなく、深度計をくくりつけたロープはなんの手応えもないままただするすると沈んでいくのみだった。
 ある人形師は人形に使う神経繊維をを数万メートル分も撚りあわせ繋ぎあわせ、その先に自らの義眼を繋いで、同じように井戸に投げ込んだ。
 やはり深さは解らずじまいだったが、その時に見えた光景は人形師の頭のメモリィにきちんと仕舞いこまれ、それを引き継ぐ者だけが、世界の秘密の末端をそっと覗き見ることが出来る。

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【ものがたり】
『ある自動人形師の最後』
すぎやまあつしさん(ひかり町ガイドブック掲載)

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2012.02.28 | Comments(2) | Trackback(-) | ひかり町スピンオフ

よい旅路を

ひかり町ガイドブックより:

【お土産・限定品】
『レインボー・トリップ』
 角のタバコ屋のオリジナル商品。手軽にジョー・キマタ気分をと開発された。シガレット型だがタバコの葉は使われていない。
 もっちりした煙はシャボン玉のような七色を帯びており大変美しい。約二十秒の間は手でちぎれるほどの密度と弾力があり、煙遊びに最適。最近では大道芸でもよく使われる。
 わたあめのような甘い香りがするが、未成年が口にするとなぜか死ぬほど苦い。毒性・習慣性はほとんどなく、ほろ苦く香ばしい風味が広い層に好まれている。
 20本入り・888円。

【ものがたり】
『よい旅路を』
 タバコ屋の前でゾンビが暴れていた。あそこでしか売ってないレインボー・トリップとスカイ・ロードが買いたいのに。咬まれたら困るなぁと思いながらそっと様子をうかがうと、どうやらライターが固すぎて火がつけられないのが原因みたいだ。ちぎれた指と新しい煙草が転々と転がっている。
 僕は携帯しているチャッカマンを手に、もし、とゾンビに声をかけた。チャッカマンの欠点は、火を突きつけ脅してるように見えかねないところだが、幸いゾンビはきちんと理解してくれたようだ。
 指のない両手で挟むように煙草をくわえ、先を火に近づける。
 なかなかつかない。と、不安になっていたら、ようやく煙草の先がちりちりと燃えだした。
 そういえばゾンビ、息するのかな。死んでるからするわけないな。
 吸えないじゃん!
 とゾンビが気付いて再び暴れだす前に、僕は素早く残り一本のレインボー・トリップをくわえて火をつけた。ゾンビの口に突っ込む。
 特有のもっちりした美しい煙が、もくもくとゾンビの頭を包む。
 ゾンビは数秒フリーズしたが、頭に絡みついた煙を剥ぎとり丸めると、べしっと僕に投げつけた。うん、駄目だね。我ながらなにがしたいのかわからないね。スカイ・ロードの方がよかったかな。
 ゾンビは二本の煙草を不器用に持つと、香りを嗅ぐように、顔の前に持っていき、首を振る。
 と、レインボー・トリップを僕に返し、大きく手を振るようなジェスチャーをした。
 真似すると、煙がひらひらと帯状になって積み重なり、目の前に小さな煙の壁ができる。
 ゾンビはもう一本の煙草をくわえたまま、その中に入っていく。最後にちらりと見えた右手は、指がないけどたぶん親指を立てていた。
 煙の壁はすっかりゾンビをのみ込むと、一陣の風にゾンビごと、とろん、と溶けた。

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【ものがたり】
死後の一服』不狼児さん

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 ガイドの方につける話を考えていたのだが、読んでいるうちにうっかりゾンビがいとおしくなったのでした。
 そういえばちょうどタイトル競作のテーマが『煙』だったから、これを出したらある意味面白かったかも?

2012.02.22 | Comments(0) | Trackback(-) | ひかり町スピンオフ

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